2011年に結成された「まだ熟していない弦楽器弾き」たち. “Unripened" には,ネガティブな意味ではなく,熟していないからこそ探れる音楽の新たな可能性があるのではないか,という気持ちが込められている.
ブルーグラスを主軸として,ジャズ,カントリーロックなど,メンバーの好きなジャンルを取り入れながら音楽の新しい方向性を模索している(そのためブルーグラス界からは色物バンドとして扱われているか,存在に気づかれていないのかもしれない).バンジョー弾きが従順そうに見えて実は過激な思想の持ち主であるため,常に攻めの姿勢での演奏を心がけている.
結成から1年ほど経ったある日,ドブロを弾いていたメンバー まーしーが突然「俺,ドブロ嫌なんすよ」と言い出し, エレキギターを弾きだした. もはや解散か...もぅマヂ無理...リスカしょ...となりかけた面々 だったが,まーしーのメンバーとしての重要性を鑑み, 「エレキギターを入れた編成でブルーグラスをやる」 という方向性を模索することになった.新編成となったバンドは 2012年の多治見マウンテンタイムフェスティバルに出演. 正式にエレキ弾きとなったまーしーはその経緯から「どぶろひかないぞう」 の異名を得る.どぶろひくぞう氏は舞台袖で静かに苦笑していた.
文責:Bj 弾き